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2020.04.24

K太のコンテンポラリー・ハウス

今回ご紹介するお住まいは、幹工務店のスタッフの家です。

我が家をデザインするにあたって、僕が掲げたデザインコンセプトは、無駄なラインを削り、簡潔な美しさを極めたコンテンポラリー・スタイルの空間です。

外観はブラックで統一し、クールな印象に。車を2台駐車可能なビルトインガレージを設けました。

広い玄関土間に足を踏み入れると、和室の臙脂色の襖に目を奪われます。

玄関土間は和室とLDKに面しています。和室は、客人を玄関からすぐに招き入れられるので、学校の家庭訪問時などにも役立ちます。

和室を仕切る障子戸は、角に柱が無くてもL字型にきちんと収まるようになっています。ここまできっちりと収めるには高度な技術が必要とされるので、幹和会の大工職人さんや建具職人さんだからこそ実現できたしつらえです。障子戸を閉めると何ともいえない落ち着き感に溢れ、見学会ではこの部屋にこもったままなかなか出てこないお客様もいらっしゃいました。

グレーで統一したダイニングキッチンは、タイルの床やペニンシュラキッチン、収納キャビネットやダイニングテーブルなど、すべてグレーでコーディネート。ワークスペースと収納を十分に確保し、壁面にはスタディコーナーも設けてあります。料理好きな奥さまのためにワークスペースや収納をたっぷり確保。各所の収納はどこに何をしまうかがすべて計算し尽くされているので、室内を美しくキープできます。

大きな吹抜けのリビングはシンプル&ナチュラルにタララアマリヤの床の個性的な木目がよく映えます。アクセントウォールには無機質なコンクリート風のエコカラットをセレクトしました。

さらに、1・2階のトイレもデザインに徹底的にこだわりました。

1階のトイレはグレーでコーディネートし、壁に映る照明の陰影まで考えてプランしてあります。2階のトイレは1階とは対照的に水色×白でさわやかに仕上げました。光沢のあるクロスが光を反射していっそう清々しさを感じさせます。

そして、僕たちがこだわったのは、建物のデザイン性だけではありません。普段の生活や子育てを何度もシミュレーションした上で、「こうしたらもっと便利になる」とか「こうしたら子育てに役立つ」というアイデアを盛り込みました。項目別にご紹介します。

①雨降りでも出入りがラクなビルトインガレージ

ビルトインガレージから玄関までの距離が短いうえに、屋根も付いているので、雨降りでも濡れずに家と駐車場を行き来できます。子どもを連れて外出するときや、買い物帰りなどには特に便利です。

②便利な洗濯動線

僕が花粉症なので、わが家は「室内干し派」です。そこで、2階に水回りを設け、洗面の隣にランドリーを配置。洗って、室内干しをして、家事カウンターで洗濯物をたたんだりアイロンがけをして、引き出しにしまう…という感じで、洗濯の家事動線を調短縮しました。2階でよく陽があたるので、室内でも洗濯が良く乾きます。

③子どものおやすみ動線

子どもをお風呂に入れてから、洗面台で髪を乾かし、洗面台の横にあるミニ冷蔵庫からお水を出して飲ませます。ミニ冷蔵庫は、子どもが急に発熱をしたときにわざわざ1階へ水や熱冷ましの医療用品を持ちに行かずに済むのでおすすめです。寝支度が整ったら、寝室へ向かう途中にある廊下の書棚で絵本を選んでベッドへ。子どもを寝かしつけるまでの動作がスムーズにできるようにプランしました。

④キッズ用のロッカールーム

子ども部屋を広く使えるように、衣類をしまうクローゼットは設けないようにしました。代わりにロッカールームを設けて、衣類やカバンなどは個々のロッカーにまとめて収納。自分で片付ける習慣も身につきやすいし、洗濯物をしまうのも便利です!

その他、帰宅したらすぐに手洗い・うがいができる「ただいま手洗い」や、妻の使い勝手に合わせたキッチン収納など、自分たちの暮らしに合ったアイデアが満載です!

文:トータルアドバイザー 佐藤 敬太