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2023.10.04

ペットと一緒に快適に暮らす家づくりの秘訣とは

家づくり、それは、家族みんなが末長く快適に過ごせる居場所をつくること。

そして、その「家族」の一部には、ワンちゃんやネコちゃんなどの動物が含まれるという方も中にはたくさんいらっしゃるでしょう。

幹工務店では、これまで、ペットと快適に暮らすための家づくりも数多く手がけてきました。

そこで今回は、「ペットと暮らす家づくり」についてご紹介します。

実際に当社でお家を建てられた方の紹介や、ワンちゃん・ネコちゃんと暮らす家づくりのポイントなど、すでにペットと暮らしている方や、これから新しく家族をお迎えしたい方に役立つ情報をわかりやすくまとめました。

幹工務店の公式YouTubeでは、その一例として、当社でお家を建てていただいたOB様のご自宅兼ドッグサロンをご紹介しています。

目次

「幹」で家を建てられたOB様がドッグサロンをオープン!

磐田市 西貝塚で、ドッグサロン「Wanchor (わんかー)」を営むOB様。

お家を新築したことがきっかけで、なんと、ご自宅の前に設置したトレーラーハウスでお店をオープンさせました。

トレーラーの中にお邪魔してみると、当社スタッフもびっくり!

コンパクトなトレーラー内に、サロンとして必要なスペースはもちろん、照明や水回り、空調など、ワンちゃんやお客様が快適に過ごすための工夫が詰め込まれていました。

遊び心あるアクセントクロスや、肉球の形の丸窓など、内装にもこだわって、オリジナリティ溢れる楽しい空間に。

その手の込みようは、もはや「住宅」並みと言えます。

OB様からワンちゃんへの愛情をバシバシと感じられるお店は、トリミング未経験のパピーからシニアの子まで安心して預けられると評判です。

↓↓↓詳しくは、コチラの動画をぜひご覧ください↓↓↓

ペットと暮らす家づくりポイントfor ネコちゃんのご家族

近年、猫を飼うご家庭に対しては、交通事故や感染病などのリスクから猫を守るため、「室内飼育」が推奨されています。しかし、猫とは本来、冒険や狩りが大好きで自由気ままに生きる動物。そのため、猫が室内でもストレスなく伸び伸びと生活していくためには、空間づくりへの工夫が重要です。

猫にとって快適な環境を整えてあげられるよう、まずは猫の性格や行動パターンについて確認しておきましょう。

  • 高いところが大得意

敵に狙われる心配もなく、獲物を観察できるような高いところがお気に入り。棚の上なども、安全な通り道として認識します。

  • 日向ぼっこが欠かせない!

日向でくつろぐのが大好き!体温を温存できて、ダニの駆除や殺菌などにも効果的なので、欠かせない習慣です。

  • すみっこが落ち着くタイプです

猫にだって、ひとりになりたいときがある。そんなときは、隠れられるような狭い場所を秘密基地にして潜伏します。

  • テリトリーへの侵入おことわり!

縄張り意識が高い猫にとっては、窓から見える家の周りも自分のテリトリーです。他の猫や鳥などの侵入者がいないか、常に厳しくチェック!

  • 潔癖症な一面も

猫はとにかくキレイ好き。トイレが汚れていると、別の場所におもらしをしてしまうかも!

猫ちゃんと暮らす家づくりで気をつけること

次に、猫と暮らす家づくりで気をつけるべきポイントをまとめました。

  • 脱走防止対策

外の世界は、交通事故や感染症など、猫の命を脅かす危険がいっぱい。しかし、猫は好奇心旺盛な正確なので、ちょっとした隙にも外に出ようとすることがあります。窓や扉のタイプによっては、開け方を学習し、自分で開けて出ていってしまうことも。

そのため、玄関や窓、ドアなどには入念な脱走防止対策を施しましょう。

具体的には、

・「網戸ロック」などのロックを取り付ける

・レバーハンドルタイプの開き戸は、縦向きのハンドルを取り付ける

・玄関は常にロック!玄関の手前には、格子戸やガードを設置する

などの対策が効果的です。

※ペットガードでは高さが低く、飛び越えてしまうので、ガードを取り付ける場合は天井に近い高さがオススメ!

  • 上下運動ができるように工夫

猫は高い場所が好きなので、上下運動ができるよう、キャットウォークやキャットタワー、ステップなどを用意してあげましょう。

以下は、設置する際のポイントです。

・猫は回遊する動物なので、行き止まりがあるとストレスに…。キャットウォークを設ける際は、回誘動線を確保すると◎。動線上に休憩所があるとさらに喜びます。

・猫は外の景色を見ることが大好き。キャットタワーなどは窓の近くに設置してあげましょう。

・2匹以上の猫ちゃんがいるご家庭では、キャットウォークなどの幅は25cm以上にして、喧嘩が起こらないようにしましょう。

  • 爪とぎ場の設置

猫は、爪のメンテナンスやマーキング、ストレス発散のために、爪とぎを行う習慣があります。

特に、寝起きや食後など、行動が切り替わるタイミングに爪をとぐことが多い傾向。

壁や家具を保護するためにも、猫の普段の動線上や、空間の境目など、目につきやすい場所に爪とぎを設置してあげましょう。

  • トイレの位置

猫のトイレは、できるだけ人目から離れ、静かな場所に設置しましょう。また、キレイ好きな猫のために、常に清潔なトイレを保てるよう、掃除がしやすい場所であることも重要です。

  • 植物や香り物には要注意!

人間にとっては、グリーンや花などの植物や、アロマオイルやルームミストなどの香り物は、快適な空間を作る上で、積極的に取り入れたいアイテム。

しかし、猫にとっては、植物や人工的な香りは有害となる場合が多いです。中には、命を脅かす危険のあるものも。植物を置いたり植えたりする場合は、必ず猫への毒性がないかチェックしましょう。

また、香料付きの柔軟剤や香水、アロマオイルなどは、猫の健康を害する原因となるため、基本的には控えることをオススメします。

ペットと暮らす家づくりポイントfor ワンちゃんのご家族

犬は、群れを成して生活するオオカミを祖先としているため、社会性が強く、人間と一緒に暮らしやすい動物です。だからこそ、人の思い込みが原因でストレスを受けることもしばしば…。わんぱくで体を動かすことが大好きな犬が、自分らしくリラックスして過ごせる居場所を作ってあげたいですね。

そのためには、まず、犬の好きなこと・苦手なことについて知っておきましょう。

  • お散歩が大好き!

運動になることはもちろん、好奇心旺盛な犬にとって外の世界は楽しいことでいっぱい。ストレス発散もできるし、他の犬とお友達になれることも楽しみのひとつ。

  • 穴掘りが楽しくてたまらない!

ご先祖であるオオカミは、穴を掘って隠れ家にしたり、獲物を隠したりしていました。そのため、犬の「穴掘り好き」はDNAに刻み込まれた習性のひとつ。お気に入りのものは、ついつい穴を掘って大事にしまっておきたくなります。

  • お留守番は苦手…

集団生活を営むオオカミがご先祖なので、家族の姿が見えないと不安。

ワンちゃんと暮らす家づくりで気をつけること

次に、実際にワンちゃんと暮らす際には次のようなことに注意が必要です。

①ケージの配置に注意!
犬は猫と違って上下運動が苦手で、室内における行動範囲も限られるため、ケージを置く位置が重要となります。
ケージを置く位置を決める際には、次のことに注意しましょう。

②窓際は避けましょう
犬の寝床を窓際に設けるのは、夏の直射日光で暑くなるのでN Gです。
直射日光が当たらず、風通しのいい場所に設けてあげましょう。

家の中心に置きましょう
犬にとって、家や庭は自分の縄張りです。
そのため、ケージは縄張り全体を見張れるように、家の中心に置いてあげましょう。
逆に、外と隣接する壁や窓、玄関などの場所は縄張りの端っこにあたるので、置かないようにします。
ケージの置き場所が境界線に近ければ近いほど、警戒心が強まって落ち着きがなくなってしまいます。

④人の生活動線上に置かないようにしましょう
家族が通る生活動線上や人の出入りが多い場所は落ち着いて過ごせないので、ケージを置かないようにしましょう。
猫の場合には、外の風景が見える場所に休憩場所を設けてあげると喜びますが、犬の場合は逆効果です。
玄関や窓の付近は避け、リラックスできる家の中心に置いてあげましょう。

⑤床の選び方に注意!
一般的なフローリングの床は滑りやすくて足に負担がかかりやすいので、床はすべりにくくて柔らかく、クッション性のあるものがおすすめです。最近はペット用の滑らないフローリングも発売されていますので、素材を確かめた上で愛犬に合ったものを選びましょう。また、滑りにくい床タイルを使って土間リビングを設けてあげると、掃除がしやすく、万一おしっこされてもニオイがつく心配がありません。トイレの粗相をする心配がなければ、絨毯やカーペットを敷くのもおすすめです。

⑥階段や段差に注意!
犬は段差が大の苦手。特に、幅が狭くて段差が続く階段は、かなり無理な姿勢をとらなければならないため、足腰への負担が大きく、落下の可能性もあるので大変危険です。
見た目的には何の問題もなく上り下りできているように見えても、毎日繰り返すと体に負担をかけ続け、椎間板ヘルニアの発症リスクが高くなります。2階建ての家の場合には、必ず階段にゲートを設けしましょう。

幹工務店では、ペットと暮らす家づくりのご相談を随時承ります。「まだ飼っていないけれど、入居後に飼うことを前提に家づくりを考えたい」という方ももちろん大歓迎!いつでもお気軽にご相談ください。

ペットと暮らす家づくりの事例をご紹介しながら、一緒に楽しく家づくり計画を進めていきましょう。

文:トータルアドバイザー 仲尾 久造