こんばんは♪浜松市の幹工務店です。
住まいをプランするとき、意外と悩んでしまうのが階段の配置です。
階段の位置は住まい全体のプランに大きな影響を及ぼすので、当社では、プランニングの最初に、お客様と相談しながら階段の配置を決めるようにしています。
そこで今回は、階段を配置するときのポイントについてお話しします。
一般的に、階段は建物の北側に配置する場合が多いです。
その理由は、南面には採光を確保するために開口部を大きく取ることになるからです。
実際に間取りを考える際には、まず、
①階段を見せたいか・見せたくないか
②階段をリビングに配置したいか
・・・という2点をお客様にお聞きするようにしています。
①の「階段を見せたいか・見せたくないか」は、たとえばアイアンのストリップ階段のように意匠性を持たせるなどして、玄関やリビングのインテリアアクセントとして利用するかどうかを検討します。
一方、②の「リビング階段」は、お子さんが帰宅してから必ずリビングを通って2階の個室に行くようにして、帰宅時の様子や表情などを窺ったり、家族のコミュニケーションがより深まったりすることを目的としていますが、それを必要とするか・しないかを検討します。
①と②について検討する際に注意が必要なのは、まず、見せる階段やリビング階段は階段部分を吹き抜けにする場合が多いため、冷暖房の効きに多少影響を与えるということです。しかし実際のところ、当社では高気密・高断熱の構造を標準仕様としているので、冷暖房の効き目についてはそんなに心配はいりません。
また、リビング階段にした場合、お子様が中学生や高校生になって友だちを連れてきたときに、いちいち家族のいるリビングを通って2階に行かなければなりません。そうなると、思春期なだけに、ちょっとうっとうしいと思うかもしれませんね。
ですから、家を建てる時点のことだけでなく、将来的なことも考えた上で配置を考えるのが得策です。
リビング階段の場合、音にも注意が必要です。吹抜けを通じてテレビやオーディオの音が上部に逃げてしまい、聞こえづらくなる場合があるので、それが気になる方は、階段をリビングに配置するのは避けた方がいいでしょう。ただし、天井に吸音材を用いるなど、音が逃げない対策を施すことは可能です。
さらに、階段の位置は2階の間取りにも影響を及ぼします。
たとえば、南側に居室を設けたい場合には、階段を北側に寄せて配置します。
廊下から居室を通らずにバルコニーに出たい場合には、無駄な面積が出ないように配慮する必要があります。
階段の下はデッドスペースになりがちですが、当社では、収納や家事コーナー、こもり部屋など、お客様のライフスタイルに合わせて有効に活用できるアイデアをご提案しています。
浜北・新橋の両モデルハウスやホームページの施工事例をぜひご参考ください。
文:トータルアドバイザー 仲尾 久造(二級建築士)