今年の秋は、なんといってもスポーツの秋!!アメリカで活躍する野球の大谷翔平選手や、国内で大活躍中のヤクルトスワローズの村上宗隆選手をはじめ、11月から始まるFIFAワールドカップカタール2022や、来年3月開催予定のWBCなど、最近はスポーツの話題でもちきりですね。ご家庭内でも、スポーツ観戦で盛り上がっていることと思います。
さらに、最近ではご自宅で気軽にスポーツを楽しめるようにと、敷地内にサッカーやゴルフ、バスケットボールなどができるスペースを設けるケースも増えています。そこで今回は、スポーツやバーベキュー、子どもの遊び場など、目的別に考える外構プランのポイントについてご説明します。
目次
■外構の3つのスタイル
目的別に外構をプランする前に、まず、外構には主に3つのスタイルがあることを把握しておきましょう。外構は、住まいと同様に敷地や建物、道路状況、方位、周辺環境、ご家族のライフスタイルなどに合わせてゼロからプランを考えますが、大きく分けると、次の3つに分かれます。
①オープンタイプ
②クローズタイプ
③セミクローズタイプ
では、それぞれの特徴をみていきましょう。
①オープンタイプの外構
道路と敷地の境目に、門扉やフェンスなどを設けないオープンなスタイルです。
オープンタイプのメリットは・・・
構造物が少ないので視界が開け、開放的な空間になります。近隣との仕切りも少ないため、ご近所同士のコミュニケーションが取りやすいのが特徴です。人や自転車、車などの出入りもしやすく、駐車場を自転車や車の駐車、バーベキュー会場、子供の遊び場などに多目的に使えます。また、構造物が少ないので、外構費用を抑えることもできます。不審者がいた場合、道路や隣地から見つかりやすいのもメリットです。
オープンタイプのデメリットは・・・
敷地内に、通行人やすれ違いの車などが侵入する場合があります。特に、学校の通学路や、道路の交通量が多くて道路幅も狭い場合、角地などの場合には、通路の一部として侵入されやすいです。また、開放的で見通しがいいので、周囲の視線に配慮する必要があります。道路との仕切りもないため、子供が道路へ飛び出したり、ボールなどが道路に飛び出すことのないように注意が必要です。
②クローズタイプの外構
門扉やフェンス、塀や生垣で敷地の内と外をはっきりと仕切るスタイルです。
クローズタイプのメリットは・・・
周囲からの視界を遮り、プライバシーを確保できます。また、外周を高い塀で囲うことで周囲からの視線を遮り、敷地内のプライバシーを確保できます。そのため、敷地内に人が侵入しにくく、防犯性や安全性も高くなります。また、道路への飛び出しも心配なくなるので、子どもやペットを敷地内で自由に遊ばせることが出来ます。
クローズタイプのデメリットは・・・
プライバシーは確保できるものの、閉鎖的になるため、ご近所とのコミュニケーションがとりにくい傾向があります。また、敷地が狭い場合は、高い塀や植物などで囲まれると閉塞感を感じることがあります。さらに、敷地内に侵入者が入りこんでしまうと、外からは見つかりにくいので、防犯対策(防犯カメラや防犯機能付きの照明器具)が必要です。構造物も多くなるため、外構費用が高くなります。
③セミクローズタイプの外構
オープンタイプとクローズタイプを組み合わせたスタイル。門の周りや駐車場などは開放的にしながらも、視線を遮りたい箇所には塀やフェンス・植栽などを設け、プライバシーを確保します。
■セミクローズタイプのメリットは・・・
クローズ外構のような閉鎖感が生じないため、近隣とのコミュニケーションが取りやすく、しかも、部分的に隠すことでプライバシーを確保できます。必要な箇所にのみ構造物などを造るため、クローズタイプよりも費用を抑えることが出来ます。
■セミクローズタイプのデメリットは・・・
用途に合わせて造るため、ライフスタイルの変化によって使い方が変わると、リノベーション工事が必要になり、費用がかかります。また、場合によっては近隣からの死角ができることがあります。
■目的別に考える外構プラン
次に、いろいろな目的別に、どのような外構をプランするのが望ましいかをまとめてみました。
①大勢の仲間とバーベキューがしたい
敷地に面した道路の状況にもよりますが、比較的車の通りが少ない道路沿いの敷地であればオープンタイプにして、駐車場やガレージと庭を隣接させると、バーベキューの際に広々と庭を確保できます。一方、リビングとの繋がりを重視し、家族だけで庭でのバーベキューや食事、カフェタイムなどを楽しむことが多い場合には、クローズタイプまたはセミクローズタイプにして、庭のプライバシーを確保するのがおすすめです。
②芝生の庭でパターの練習をしたい
ゴルフボールが転がって道路に出ないようにする必要があるため、外構はクローズタイプまたはセミクローズにするのがおすすめ。打つ姿を見られたくない、打つ音が迷惑にならないようにしたいという場合には、クローズタイプに。あるいは、室内に土間またはサンルームを設けて、パターゴルフの練習スポットとして利用するのもアリです。
③子どもとサッカー遊びがしたい
サッカー遊びをするには、ある程度広い空間が必要となります。ボールが道路に飛び出さないように、外構はクローズタイプまたはセミクローズに。また、駐車場も道路と仕切れるように開閉式のフェンスを設ければ、オープンタイプにして駐車場を利用することも可能です。
④バスケットコートが欲しい
バスケットコートを設けるのには、かなり広い空間が必要です。車の通りが少ない道路に面した敷地や、旗竿地のように奥まった敷地であれば、オープンタイプにして駐車場にゴールを設けることも可能です。ただしボールの扱いには十分に注意しましょう。
⑤ガーデニングを楽しみたい
ガーデニングは、オープン・クローズ・セミクローズの、どのタイプでも対応可能です。ただし、オープンタイプだと、大切な鉢植えなどが盗まれる可能性も。セミクローズタイプにして、外観を彩るための庭と、プライベートな中庭や坪庭を分けて設けると、多彩な楽しみ方ができます。
⑥ドッグランやキャットランを作りたい
ドッグランやキャットランを設ける場合には、それぞれに適した高さのフェンスを設けることが不可欠です。そのため、どちらもクローズまたはセミクローズタイプにする必要があります。
⑦子どもが自由に遊べる空間にしたい
小さなお子様を安心して遊ばせておける空間にするには、やはりプライバシーを確保し、子どもが一人で外に出てしまわないように配慮することが大切です。そのため、外構のタイプはクローズまたはセミクローズタイプがおすすめ。室内のキッチンからも見通しの良い箇所にウッドデッキのような遊びの空間を設けておくと安心です。
⑧祭りの立ち寄り場所として使うなど、ご近所とのコミュニケーションを楽しみたい
地域のお祭りなどの際に大勢の人を庭に招く機会がある場合には、オープンタイプにして人が立ち寄りやすい環境にしましょう。
・・・・このように、外構は、住まい全体の印象はもちろん、ライフスタイルまで左右する重要なものですが、新築の場合、どうしても建物本体のプランに集中し、後まわしになってしまいがちです。また、予算の関係で、門扉とフェンスのみ先に設置し、後は引っ越し後にゆっくり・・・というケースも多くみられます。
しかし、庭をフル活用して、自分らしい暮らしを楽しめる家を実現するには、建物だけではなく、外交も同時に検討することが大切です。排水枡やメーター類、配管などが施工された後では、プランに影響が出ることもあるので注意しましょう。
当社の新モデルハウスは、建物と同時に外構をプランし、庭の四季を内からも外からも愉しめる家が実現しました。建物だけでなく、外構のプランの参考にもなりますので、是非ご見学ください。
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